嘘と秘密、そしてなし崩し

発達障害という子どもの障害がある。この障害を持つ子は、独特のこだわりを持ち、相手の心中を読んで場の雰囲気にあわせることが苦手である。この特性は裏を返すと、秘密が持てず嘘をつかない、決まった規則は崩さないという長所にもなる。実際、彼らは規律正しい生活や細かい作業が得意だ。

しかし、人生は、ある程度のゆるさ、ちょっとしたごまかし、適度なだらしなさがないとうまくいかない。「嘘」と「秘密」と「なし崩し」は、円滑な人間関係には軽い潤滑油である。だから、融通がきかず正直すぎる彼らは、不幸にも世間の目には障害とうつる。

京都新聞記事
http://www.kyoto-np.co.jp/fukushi/column/dan/dan131105.html